NBA伝説の男たち

シャキール・オニールの“凄さ”を解説!"怪物”と呼ばれたNBA史上最恐センターとはどんな選手だったのか?

2016年に殿堂入りを果たしたNBAレジェンド「シャキール・オニール」。

主にロサンゼルス・レイカーズやマイアミ・ヒートでNBAの一時代を築いた、日本国内でも非常に人気のある選手です。

ただ、最近NBAを見始めたファンのみなさんは当然現役時代を見たことがないと思いますので、シャックの何が凄かったかいまいち分からないという方も多いのではないでしょうか?

 

そこでこの記事では、シャキール・オニールの“凄さ”について詳しくご紹介していこうと思います。

シャックが残した功績や衝撃エピソードを元に、彼の魅力を存分に語って行こうと思いますので、興味のある方はぜひ最後までご覧くださいね!

 

シャキール・オニール:「NBA史上最も支配的」といわれた怪物センター

1992年NBAドラフトにて全体1位でオーランド・マジックから指名を受けてNBAを果たし、1990年代〜2000年代のNBAに君臨した怪物センター「シャキール・オニール」。

身長216cm、体重147kgという規格外の体格を持ち、そのサイズからは信じられないほどのスピードと驚異的なパワーでゴールにボールを叩き込む姿は、多くの選手やメディアから「NBA史上最も支配的」と表現されるほどでした。

また、その圧倒的なプレーとは裏腹に非常に明るくお調子者な性格をしており、現役中はもちろん、引退した後もファンやメディアから愛され続けている選手です。

 

ロサンゼルス・レイカーズ時代にはコービー・ブライアントと共にスリーピート(3連覇)を、そしてマイアミ・ヒートに移籍してからもドウェイン・ウェイドと共にNBA優勝を成し遂げており、キャリアで合計4つのチャンピオンリングを獲得。

個人受賞歴も1度のシーズンMVP、3度のファイナルMVP、2度の得点王と圧巻であり、そこ功績を讃えて彼が着用した背番号はレイカーズ、ヒート、マジックの3チームで永久欠番となっています。

 

【シャキール・オニールの主な功績】

NBAチャンピオン:4回(2000〜2002, 2006)

ファイナルMVP:3回(2000〜2002)

シーズンMVP:1回(2000)

オールスター:15回(1993〜1998, 2000〜2007, 2009)

オールNBAチーム
・ファーストチーム:8回(1998, 2000〜2006)
・セカンドチーム:2回(1995, 1999)
・サードチーム:4回(1994, 1996, 1997, 2009)

オールディフェンシブチーム
・セカンドチーム:3回(2000, 2001, 2003)

得点王:2回(1995, 2000)

永久欠番
・オーランド・マジック「32」
・ロサンゼルス・レイカーズ「34」
・マイアミ・ヒート「32」

 

コートを支配したシャックの代表的なプレー3選

多くの個人タイトルを受賞し「NBA史上最高のセンターの1人」と称されるシャキール・オニールですが、実際はどのようなプレーを得意としていたのでしょうか?

続いては、そんなシャックのプレーに着目し、彼が現役時代に見せた代表的なプレーを元に凄さを解説して行こうと思います。

 

代表的なプレーその①:シャック・アタック

まずご紹介するのは、シャキール・オニールの最も代表的なプレーである「シャック・アタック」。

簡単に言えばゴールに向かって思いっきりダンクシュートをするだけなのですが、身長216cm、体重147kgのシャックがそれをやるだけで誰にも止められない必殺技が完成するというわけです。

 

2〜3人程度のディフェンダーくらいなら軽く吹き飛ばす破壊力があり、ゴールにぶら下がったシャックが地面に転がった相手を見下ろす姿は恐怖そのもの。

この象徴的な「シャック・アタック」というワードは、のちにリーボックから発売されたシャックのシグネチャーモデルの名前にも採用されていますよ。

 

代表的なプレーその②:ドロップステップ

2つ目にご紹介するのはインサイドプレイヤーならば誰もが習得しているスキルである「ドロップステップ」。

ポストプレーの際に相手に背中を向けた状態から、スピンしながら一歩で相手との位置を反転しゴール下へ移動するプレイなのですが、これもシャックがやると別次元の技へと変貌します。

シャックほどのプレイヤーともなればディフェンダーはゴール下へ行かせないために全体重をかける必要がありますから、そこから虚をつくように繰り出される高速スピンに対応するのは至難の業。

半歩でも遅れてしまえばシャック・アタックの餌食になるのです。

 

代表的なプレーその③:ベイビーフック

3つ目はシャキール・オニールがキャリアの後期に多用したシュートスキル「ベイビーフック」です。

通常のフックシュートよりも小さい動作で打つことで飛距離は少ないものの確率を高めたベイビーフックですが、シャキール・オニールはこのシュートをNBA史上最も使いこなした選手の1人と言っても過言ではないでしょう。

 

ベイビー・フックはその性質上ゴールに近づいてから打つ必要がありますが、いくら年齢で衰えたとしてもシャックほどの体躯があれば相手をゴールしたまで押し込むなんて造作もないこと。

全盛期のように相手を押し除けてダンクをするほどのパワーはなかったとしても、そこから高打点・高確率のベイビーフックが飛んでくるわけですから、ディフェンスとしても止めようがありませんね。

 

まさに規格外!シャックの凄すぎるエピソード3選

さて、ここまで読んでいただいた方にはシャックがいかに止められないプレイヤーだったのかが伝わったのではないでしょうか?

しかし、ただプレーが圧倒的なだけでは「NBA史上最も支配的」とは呼ばれません。

そこで最後にシャックが引き起こした凄すぎるエピソードを3つご紹介して、シャックの規格外っぷりを感じていただこうと思います。

 

エピソード①:圧倒的なパワーでゴールを破壊!ゴールの設計を見直す事態に

シャキール・オニールのとんでもエピソードはいくつもありますが、やはり「ゴール破壊」が最も有名なのではないでしょうか?

シャックがNBAに入ってからゴールを破壊したのは合計2回、いずれもオーランド・マジックに所属していたルーキーシーズン中の出来事でした。

 

1回目は1993年2月7日に行われたフェニックス・サンズ戦で、シャックのダンクによってリングが折れ曲がると共にショットクロックが落下。

1993年4月23日のニュージャージー・ネッツ戦にて引き起こされた2回目はさらにひどく、リングが取れると共にバックボードが粉々に砕け散る事態になりました。

これらの事態を重く受け止めたNBAは、その後ゴールの設計を見直すことを決定し、現在も使用されているより衝撃に強く頑丈な構造のゴールが誕生することとなったのです。

 

エピソード②:強すぎるシャックを止めるためにNBAが「ゾーンディフェンス」を解禁

2001年以前、NBAには「イリーガル・ディフェンス」というルールがあり、ディフェンスがマークマンから離れた位置で守備を行ういわゆるゾーンディフェンスが禁止されていました。

ゾーンディフェンスが禁止されていた理由は諸説ありますが、今ほどバスケのディフェンス戦術のレベルが高くなかったという戦術的な理由や、マンツーマンディフェンスの方がスター選手のプレーが目立ちやすいという興行的な理由があったそうです。

 

そんなルールの変更に大きな影響を与えたのが、すでにNBAを支配し始めていたシャキール・オニールの存在。

シャックのポストプレーを1対1で止められる選手などほとんど存在しないため当然チームとしても率先して活用するわけですが、そのせいでオフェンスが単調になり試合がつまらなくなってしまったのです。

この対応策としてNBAは「ゾーンディフェンス」を解禁し、同時に「ディフェンス3秒ルール」などの新たなルール整備を行うことになったのでした。

 

エピソード③:シャックを止めるために編み出された戦術「ハック・ア・シャック」

NBAを視聴していると「ハック・ア・〇〇」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

フリースローが苦手な選手に対してわざとファールしてフリースローを打たせることでオフェンスの効率を悪くするというデフェンス戦術ですが、これを最初に受けたのがシャキール・オニールでした。

 

シャキール・オニールのキャリア通算フリースロー成功率は52.7%とお世辞にも良いとは言えず、シャックの唯一の弱点といっても過言ではないポイント。

そこに目をつけた相手チームはシャックに通常のオフェンスをされる前にわざとファールをし、効率の悪いフリースローを打たせる「ハック・ア・シャック」という戦術を生み出したわけです。

 

初めは画期的なディフェンスとして見られていたものの、当時のNBAは現在とは違ってボールを持っていない選手にもファールをすることができたため、ボールとは全く関係ないところでもシャックにファールする事態が発生。

結果的に2000年5月20日に行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦にて1クォーターでフリースロー試投数25本という謎記録が誕生してしまいました。

 

NBAのルール変更によってボールと関係ないところでのファールはできなくなったものの、現在でもフリースローが苦手な選手に対して行われる有名な戦術の1つとなっています。

 

まとめ

NBA史上最も支配的といわれた伝説的センター「シャキール・オニール」。

マジック、レイカーズ、ヒートと数々のチームで伝説を残し続けてきたシャックですが、やはりロサンゼルス・レイカーズでの3連覇はNBAの歴史に残る偉業であり、レイカーズのホームアリーナにはシャックがリングにダンクした姿の銅像が建てられています。

 

シャックほどにインサイドで圧倒的な活躍を残す選手は現代NBAにはなかなか存在しませんので、個人的には最も現役時代を見てみたかった選手の1人ですね。

まだシャックのプレーを見たことがないというか方は、ハイライトやゴールを破壊するシーンの動画だけでも視聴して見てください。

「これぞバスケ」というエネルギーに溢れたプレーは興奮すること間違いなしですよ!

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