ニューヨーク・ニックスにとって“黄金期”とも言える1970年代。
そんな時代にチームの絶対的リーダーとして活躍し、2度の優勝をもたらした選手が「ウィリス・リード」です。
NBA公式が発表した「NBA75周年記念チーム」にも選出された正真正銘のNBAレジェンドなのですが、活躍していたのがかなり昔なこともあって、最近NBAを見始めたばかりの方は彼がどれほど偉大な選手だったのかをあまりよく知らないのではないでしょうか?
そこでこの記事では、ウィリス・リードが現役時代どんな活躍をした選手だったのかをまとめていこうと思います。
彼が残した実績や伝説の試合などをもとに、ウィリス・リードという選手の魅力を存分にお伝えしますので、興味のある方はぜひ最後までご覧くださいね!
目次
ニューヨークに2度の優勝をもたらした“誇り高きキャプテン”
1964年NBAドラフトにて全体8位で指名され、1960年代後半〜70年代前半にかけて計10シーズンのキャリア全てをニューヨーク・ニックスで過ごしたレジェンド「ウィリス・リード」。
身長206cmとNBAのセンターとしてはそこまで突出した体格を持っていたわけではなかったものの、機動力を生かしたプレーと持ち前の高いリーダシップで、ニューヨークの街に2つのトロフィーをもたらしました。
アメリカ最大の都市であるニューヨークは“世界一バスケに厳しい街”と呼ばれるほどに熱狂的なファンが多くいますが、そんなファンに“最も誇り高きキャプテン”と呼ばれるほどに愛されているリード。
2度のNBA優勝だけでなく、シーズンMVPやオールスターなどの個人受賞歴も豊富なリードは、永久欠番となった背番号「19」と共に後世に語り継がれていくに相応しい選手でしょう。
【NBA時代の主な個人受賞歴】
NBAチャンピオン:2回(1970, 1973)
ファイナルMVP:2回(1970, 1973)
シーズンMVP:1回(1970)
オールスター:7回(1965〜1971)
オールNBAチーム
・ファーストチーム:1回(1970)
・セカンドチーム:4回(1967〜1969, 1971)
オールディフェンシブチーム
・ファーストチーム:1回(1970)
史上初!同一シーズンに3つの「MVP」を受賞
ウィリス・リードが残した伝説のうち最も有名なのが「同一シーズンで3つの『MVP』受賞」でしょう。
3つのMVPとは「シーズンMVP」、「オールスターMVP」、「ファイナルMVP」のこと。
リードがこれを達成したのは1969-70シーズンのことで、当然ながらこれはNBAの歴史上初の快挙でした。
1969-70シーズンはこの後ご紹介するリード史上最高の試合も行われたシーズンであり、リードがレジェンドになることが確定した1年だったと言えるでしょう。
伝説の試合!怪我を押して出場した1970年NBAファイナル第7戦
ウィリス・リードを語る上で欠かすことのできないのが、1970年に行われたレイカーズとのNBAファイナル第7戦でしょう。
それまでも十分ニューヨークの熱狂的なファンから愛されていたウィリス・リードでしたが、まさに“神格化”された試合とも言えるのがこの一戦なんですよ!
1970年のNBAファイナルと言えば、ニューヨークとロサンゼルスという2つの大都市による全面戦争。
どちらも一歩も譲らず、6戦終わって3対3で、勝負は運命の第7戦へともつれ込むことになったのです。
そんな時、ウィリス・リードは第6戦にて太ももに重傷を負い、第7戦に出場不可という絶望的な状況にありました。
しかし、ニューヨーク・ニックスにとって球団史上初のNBA優勝がかかったこの一戦を前にリードは立ち上がり、なんとスターターとして試合開始直後のシュートを決めて見せたのです。
リードはこの後すぐに途中交代したわけですが、彼の勇姿はチームメイトに絶大な勇気と勢いを与え、ニックスはこの試合に見事勝利して優勝。
ウィリス・リードが作り出したこの一戦はNBAファイナル史における最高の試合の1つとして今も語り継がれています。
“ニューヨークで最も愛された男”
ウィリス・リードのプレーの魅力3選
ニューヨーク・ニックスに2度の優勝をもたらし、熱狂的なニューヨークのファンから最も愛された男「ウィリス・リード」。
この記事では最後に、そんなウィリス・リードが選手として持っていた魅力を厳選して3つご紹介し、彼がいかにしてNBAのコートを支配していたのかを知っていただこうと思います。
魅力①先読みと機動力で相手を無力化する「ディフェンス力」
身長206cm、体重106kgとNBAのセンターとしてはやや小柄な体格だったウィリス・リードですが、その最大の持ち味とも言えるのが「ディフェンス力」でした。
ウィルト・チェンバレンやカリーム・アブドゥル=ジャバーといった自分よりも10cm以上大きな選手たちを相手にしながら、一歩も引かないディフェンスを展開していたんですよ!
有利になりやすいポジション取りを得意とし、相手に行きたい方向へ行かせなかったり、リバウンドを奪いやすい位置を確保したりと、先を読む力と機動力のあるリードだからこそ可能なハイレベルなディフェンスを行っていました。
2度の優勝を誇る“黄金期”ニックスは、ウィリス・リードがインサイドで相手エースを守ってくれたからこそ優勝することができたと言っても過言ではないでしょう。
魅力②どこからでも狙える高精度な「ミドルレンジシュート」
ウィリス・リードのオフェンススキルの中で一番脅威と言えるのが、ゴール周辺のどの位置からでも狙える高精度な「ミドルレンジシュート」でしょう。
1960年代と言えば数多くのレジェンドセンターたちが存在した時代ではあるものの、当時のセンターはゴール下以外での得点手段を持ち合わせていないのが一般的。
しかし、リードはゴールから少し離れた位置(フリースローライン付近)からでも高確率のシュートを決めることができる数少ない選手の1人だったのです。
この最大のメリットは、ゴール下のスペースが広くなること。
リードを守るために相手センターはややゴールから離れた位置でディフェンスする必要があり、必然的にゴール下にスペースが空いてドライブで侵入しやすくなるというわけですね。
このスペースをウォルト・フレイジャーらガード陣が見逃すはずもなく、ニックスは効率よく得点を取り続けることができたのでした。
魅力③味方を鼓舞し、士気を上げる「リーダーシップ」
ウィリス・リードという選手のある意味最大の魅力とも言えるのが「リーダーシップ」です。
伝説の“1970年NBAファイナル第7戦”に代表されるように言葉よりも背中で語るタイプのリーダーであったリードは、ファンだけでなく選手たちからも絶大な信頼を勝ち得ていたのです。
センターとしてリーグ屈指の実力を持ちながら、常に味方のためにスクリーンを貼り、ゴール下で泥臭くディフェンスを展開する。
その姿はチームメイトを鼓舞し、士気をあげ、当時“最も完成されたチーム”と称されたニューヨーク・ニックスを作り上げられた最大の理由だったと言えるでしょう!
まとめ
1960年代〜70年代のNBAを代表するセンターであり、ニューヨークのファンから最も愛された選手「ウィリス・リード」。
ニューヨークにもたらした2度のNBA優勝はもちろん、選手としても数々の伝説を持つ、まさにNBAレジェンドと呼ぶに相応しい選手だと思います。
特に1970年のNBAファイナル第7戦でのリードの登場は、NBAファイナル史上最高のハイライトとも呼ぶに相応しいシーンの1つ。
NBAファンであれば必見のワンシーンですので、まだ見たことのない方はぜひYouTubeなどで「1970年NBAファイナル第7戦」と検索してみてくださいね!