もはや知らない人はいないであろう世界的スニーカーブランド「コンバース」。
1908年の創業から数々の名作モデルを作り上げ、その時代を継承するかのようなクラシックかつシンプルなデザインで世界中の人々を魅了し続けています。
そんな人気ブランド「コンバース」ですが、創業当初はバスケットシューズの製造によって成長を遂げた企業だということをご存知でしょうか?
1950年代にはNBA(全米男子バスケットボールリーグ)に所属する選手の約7割がコンバース製のバッシュを使用するほど、強大なシェアを誇っていたんだそうですよ!
この記事では、2016年からNBAを観戦し続けている僕の視点から、コンバースがバスケットボール界にもたらした名作バッシュの数々をご紹介していきます。
各モデルの魅力的なポイントやコンバースというブランドの歴史についても語っていきますので、コンバース好きの方も、バッシュ好きの方も、一緒に楽しんでもらえたらと思いますよ!
2025年に本格的な「復活」を果たしたブランド
100年以上の歴史を誇るコンバースですが、実は1990年以降、ナイキやリーボックといった他ブランドの台頭や時代の流れによって一時バスケットボールシューズ分野から身を潜めていた期間がありました。
しかし、2025年、コンバースはボスケットボール部門への本格的な復活を宣言し、かつての勢いを取り戻そうとしています。
まずはみなさんに、そんなコンバース「復活」を象徴する3つの出来事をご紹介し、コンバースの現在地を知っていただこうと思いますよ。
3つの象徴的なモデルをリリース
復活にあたって、コンバースは目玉となる3つのモデルのリリースを発表しました。
それが、後で名作バッシュとしてもご紹介する「アクセラレータ」の復刻版モデル「コンズ アクセレレーター MID」と「コンズ アクセレレーター LOW」、そして完全新作として登場した「コンズ ヴィックバウンド」です。
いずれもバッシュもコンバースを象徴するロゴ「スター&バーズ」がプリントされたクラシックなデザインでありながら、現代の技術によって機能性も抜群。
古くからコンバースを好んで履いているファンへの復刻版モデルだけでなく、新規層も意識した最新モデルを合わせてリリースするあたり、コンバースのバッシュ再参入に対する本気度が伝わってきますね!
富樫勇樹選手のシグネチャーモデル「CONS UNAVERAGE MID」
日本のバスケファンであれば、日本代表のキャプテンを勤めた経歴を持つ「富樫勇樹(とがし ゆうき)選手」が、コンバースジャパンのブランドアンバサダーを担っていることをご存知の方も多いのではないでしょうか?
2024年8月に就任発表があった富樫選手ですが、2025年12月26日にはコンバース史上初の日本人選手のシグネチャーモデル「CONS UNAVERAGE MID」がリリースされ、大きな話題となりましたよね。
「あの富樫選手と同じバッシュが履ける!」と舞い上がった方も多いのではないでしょうか?
日本国内でもコンバースは高い人気を誇るブランドの1つですが、これまで通りスニーカーの定番モデルであることはもちろん、今後はより一層バッシュの分野で存在感を増して行くことが予想されますね。
NBA選手のシグネチャーモデルもリリース
コンバースのバッシュが存在感を見せ始めているのは日本国内だけではありません。
バスケットボールの本場アメリカでも、コンバースのバッシュを履くプレイヤーが増えているんですよ!
特に、2025年にNBAを制したオクラホマシティ・サンダーのエース「シェイ・ギルシャス=アレキサンダー」の存在は大きく、彼のシグネチャーモデル「SHAIシリーズ」はコンバースきっての長編シリーズになる予感がプンプン。
彼以外にもペイトン・プリチャードやケリー・ウーブレ・ジュニアなどコンバースと契約するNBA選手は増えており、コンバースがかつての栄光を取り戻す日もそう遠くないかも知れませんね!
“最古のバッシュブランド”
コンバースの歴史を簡単に紹介!
2025年からバッシュブランドとして復活を果たしたコンバースですが、冒頭でも書いたように、もともとはバスケットシューズ界の覇権を握っていたブランドでした。
そこで、コンバースの名作バッシュを語る前に、100年以上の時を積み重ねてきたブランドの歴史を一緒に振り返っていきましょう!!
世界初のバスケットシューズ「オールスター」をリリース
1908年、雨や雪の中でお快適に作業ができる“ラバーシューズ”の製造会社として設立されたコンバースは、年間を通して需要の高い商品の開発として「バスケットシューズ」の開発に着手。
1917年には当時大学バスケのスター選手であった「チャールズ・H・テイラー」が愛用した「ビッグC」ろいう名称のシューズをリリースし、これがのちに「コンバース オールスター」と呼ばれる世界初のバスケットシューズとして知られることとなります。
「コンバース オールスター」というモデルの凄さは、初めてリリースされた1917年から現在に至るまで、実に100年以上もの間そのデザインが大きく変化していないところにあると僕は思います。
これだけ新しい技術やデザインが開発されている中で、進化をしつつもそのクラシックなデザインを守り続けているからこそ、コンバースはこれほどまでに世界中か愛されるブランドになっているのでしょう。
1950年代にバスケットシューズの“代名詞”的存在へ
時打は大きく進み、1950年代に突入。
アメリカでは「NBA」が新たに設立され、バスケットボールという競技の人気がますます高まっていました。
そんなバスケ人気を影で支えていた存在こそが「コンバース」。
当時NBAで活躍していた選手の約7割がコンバース製のバッシュを使用していたと言われており、そこから1980年代後半に至るまで長きにわたってコンバースの時代は続いていくことになります。
1950年代〜60年代を彩ったビル・ラッセルやウィルト・チェンバレン、1970年代にバスケの常識を変えたジュリアス・アービング、1980年代にNBAを世界的リーグへと成長させたマジック・ジョンソンとラリー・バードなど、コンバースを愛したNBAレジェンドは数知れず。
1980年代後半にマイケル・ジョーダンとナイキが爆発的な人気を博し始めた後も、コンバースの栄華は続いていくと思われていたことは間違いないでしょう。
バッシュからカルチャーアイコンへ
1990年代、コンバースはナイキやリーボックが巻き起こした"バスケットシューズのハイテク化”の煽りを受け、突如バスケットシューズ業界の最前線から去ることととなります。
クラシックなデザインを大切にするコンバースと時代の流れが合わなくなってしまったことが一番の原因でした。
ただ、コンバースのシューズの人気が低迷してしまったかといえばそんなことはなく、むしろシンプルで様々なファッションに合わせやすい一般向けのスニーカーとして確かな地位を確立。
バスケットシューズという道からは離れることとなったものの、アメリカのストリート文化には欠かせない「カルチャーアイコン」と呼べる存在へとなったのです。
しかし、来たる2025年、先ほどもお伝えしたようにコンバースはバスケットボール部門「CONVERSE BASKETBALL」を再結成し、バッシュ業界への復活を宣言。
コンバースの伝統を重んじるスタイルを保ちつつ、新たな形へと挑戦していくコンバースの今後が非常に楽しみですね!
押さえておきたい!コンバースの名作バッシュ7選
さて、いよいよ本題であるコンバースが誇る名作バッシュたちをご紹介していくコーナーに入っていこうと思います。
今回ご紹介するのは、僕個人がコンバースの歴史において重要な立ち位置にあると思った7つのモデル。
リリースされた年代順にそのモデルの歴史的立場や魅力を語っていきますので、誰もが一度は聞いたことがあるであろうコンバースの名作モデルたちを一緒に見ていきましょう!
①オールスター
まず最初にご紹介するのは、コンバースが生んだ永遠の定番スニーカー「コンバース オールスター」。
“世界初のバスケットボールシューズ”として知られ、コンバースが世間から高い評価を受けるようになったきっかけのモデルでもあります。
名言はされていないものの、1949年にはオールスターの普及に大きく貢献したバスケットプレイヤー「チャック・テイラー」の名が刺繍されようになっており、“世界初のシグネチャーモデル”もこのオールスターだったと言えるかもしれませんね!
1950年代に活躍したビル・ラッセルやウィルト・チェンバレンといったNBAレジェンドたちがこぞって着用し、まさにNBAの黎明期を文字通り足元から支えたコンバースの代表作と言える一足です。
②スター&バーズ(通称ジャックスター)
1969年に誕生した、星マークとそれを挟む2本のライン(バー)が特徴的な名作スニーカー「スター&バーズ」。
スニーカー好きの間では「ジャックスター」という通称で呼ばれることが多いそうで、そちらの名称の方で聞いたことのある方も多いかもしれません。
「スター&バーズ」をここに入れた理由は、コンバースが初めてアッパー(足の甲を覆う部分)に「レザー素材」を用いたモデルだから。
スター&バーズの誕生は、これまでのキャンパス素材のモデルとは別次元の「耐久性」と「ホールド感」を誇り、プロのバスケットボール選手たちの激しい動きにも耐えうるバッシュが実現した歴史的な瞬間というわけです。
また、後継モデルの誕生によって1969年~73年のわずか5年間で生産が終了してしまった“元祖”幻のモデルとしても知られ、希少性という意味でも伝説的なモデルであることは間違いないでしょう。
③ワンスター
1973年、「スター&バーズ」の正統な後継モデルとして、2本のバーを排除した1つの星のみのマーク登場した「ワンスター」。
レザー素材のアッパーを継承したモデルとして絶大な人気を博したものの、製法上の難しさと素材の手配を理由にわずか2年間で生産終了となってしまった「幻のモデル」として愛されている一足です。
このモデルが真に名作バッシュとして扱われるようになったのは、日本の工場で製造された復刻版「ONE STAR J」などがリリースされた1984年以降のこと。
日本の職人たちによる丁寧な作業で作成されたモデルとして非常に高い評価を受けることとなり、のちに定番モデルとして名を連ねるようになりました。
④シェブロン&スター
1975年、コンバースがブランド初の本格的なトレーニングシューズとしてリリースした「シェブロン&スター」。
当時アメリカで巻き起こった空前のランニングブームに合わせて製造されたそうですが、その軽量かつ高いクッション性を誇る機能性はバスケットボールシューズとしても高い評価を受けることとなりました。
矢印のような模様「シェブロン」と「星(スター)」を組み合わせたロゴ「シェブロン&スター」は、その後長きに渡ってブランドを代表するマークとして活躍していくことに。
この後ご紹介する「プロレザー」や「ウエポン」などのコンバースを代表する名作バッシュの派生元となった一足でもあり、知名度とは裏腹に、ブランドに与えた影響は計り知れないモデルだと言えるでしょう!
⑤プロレザー
1976年に誕生したコンバースの名作バッシュ「プロレザー」。
「シェブロン&スター」の後継に当たるモデルであり、オリジナルのシェブロン&スターよりもバスケットボールに特化した性能を持って作り上げられた一足です。
このモデルが伝説と呼ばれる理由は、当時絶大な人気を誇っていたNBAスター「ジュリアス・アービング」が愛用したバッシュだったから。
アービングのプレーに魅了された他の選手やファンからも高い支持をえるようになったプロレザーは、1970年代を象徴する一足としてバッシュの歴史にその名を刻むこととなったのです。
⑥ウエポン
1986年にコンバース社が発売した伝説的なバスケットボールシューズ「コンバース ウエポン」。
1980年代のNBAの顔とも言える「マジック・ジョンソン」と「ラリー・バード」の両方を同時起用したCMが話題を呼び、空前の大ヒットを実現させました。
また、この当時アメリカ全土でトレンドとなった“大学カラーのバッシュを着用する”という風潮もウエポンのヒットを後押し。
カラーリングがはっきりしていて、バリエーションも豊富なウエポンは、その時代にマッチした一足としてバッシュとしてもスニーカーとしての多くのファンに愛されたそうです。
⑦アクセラレータ
1990年代初頭にコンバースが生み出した名作バスケットシューズ「アクセラレータ」。
2022年に公開された劇場版スラムダンクにて、主人公としてフューチャーされた「宮城リョータ」が愛用していたモデルとして知っている方も多いのではないでしょうか?
当時の流行であった「ハイテクバスケットボールシューズ」の流れを汲んでコンバースが開発した機能性の高いモデルであり、優れたホールド感やデザイン性で人気は上々。
先ほども登場した「マジック・ジョンソン」と「ラリー・バード」が1992年のバルセロナオリンピックにてオリンピック限定カラーの「アクセラレータ」を着用していたことでも話題になりました。
まとめ
今回は、コンバースの歴史を彩った名作バッシュを、僕の独断と偏見でチョイスしてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
誰もが知っている定番モデルからマニアの中で注目されている“幻のモデル”まで様々でしたが、どれもブランドの歴史において大きな転換点になったという意味では共通していたように思います。
いまやストリートで着用されるスニーカーのイメージが強いコンバースですが、こうして振り返ってみると、その根本はやはりバスケットシューズの開発企業なんだなと改めて感じました。
2025年以降、待望のバスケットボール分野の復活を果たしたコンバースが、今後どのような進化を見せてくれるのか非常に楽しみですね!
この記事が、みなさんのバッシュライフを少しでも豊かにすることができていれば幸いです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!